枕の役割

いくら自分の体型や寝姿勢にあった敷きふとんを選んで使っていたとしても、枕選びがおろそかなままでは、決して良い眠りは得られません。人はリラックスした状態で立っているときの姿が最も負担の少ない姿勢だといわれています。

寝ているときもこの姿勢を無理なく再現することができれば、心地よい眠りが得られます。
それでは、リラックスして立った状態の人の体はどんな形をしているのでしょう。

オーダー枕選び方

 

直立時の人の脊柱は側面から見るとゆるやかなS字状のカーブを描いています。

上から順番に見ていくと、首の部分ではやや前方に、肩のあたりでは後に、そして腰の部分で再度前方カーブし、最後に一番下の仙骨と呼ばれる部分で後方にといった、4つのカーブを描いています。

このS字状のカーブが、重い頭や体重を支えるのにもっとも無理のない、楽な姿勢であり、筋肉の疲労も少なく、脊柱などにかかる負担もいちばん軽い状態です。枕は、この自然な姿勢を寝ているときも保つために重要な役目をはたしています。

枕は首筋を自然な形に支える

 

オーダー枕選び方

枕の役目の第一は、首筋を自然な形に支えることにあります。

後頭部の首筋より、つまり枕の当る位置には、呼吸器や心臓の活動、体温の維持、消化活動など、人間が生きていくために必要不可欠な機能を調整する「脳幹」という部分があります。また、睡眠や休息のための副交感神経もまた、脳幹から脊髄の部分でコントロールされています。

つまり、睡眠中に行われる体の疲労回復や再生などの生理活動には、首筋(頸椎)から背骨にかけての部位が大きく関わっているのです。睡眠中にも、首筋を自然な状態(リラックスして立っている状態の首筋を横から見ると水平ではなく、緩い曲線の傾斜をえがいています)に維持できれば眠りにつきやすく、また生理活動もスムーズに運ぶというわけです。

人の体が描くゆるやかなS字状のカーブの基点となる頸部を無理なく支え、敷きふとんと頭部・頸部の間にできたすき間を埋め、寝ているときも立っているときと同じ自然な姿勢を保てるようにすることが、枕の重要な役目なのです。

やわらかすぎる枕、硬すぎる枕

枕がやわらかすぎると、頭は枕にスッポリ包みこまれるように沈み込んでしまいます。この状態では、頭と枕の接触面積が大きくなり、通気性も悪く、枕と頭の間にこもった熱によるムレが原因になり、かえって寝苦しくなるだけで、好ましくありません。

また、弾力性がありすぎるのも、安定感がなく、ある筋肉はひきずられ、ある部位の筋肉は圧迫されるという状態になります。この状態で寝返りをうつと無理な力が加わり、寝ちがいを起こす原因となります。

また、かたすぎる枕も、頭部への刺激が強く、安眠できず、眠りも浅くなってしまいます。快眠のための枕は、適度にかたく、しかもある程度の弾力性のある構造がよいといわれています。

最近では、異なった素材を使った二重構造の枕や、体温や体圧の変化に反応し、理想的な寝姿勢を保つ新素材を使った枕も登場しています。

ピッタリの枕が見つからない

なかなか見つからない、という方は店舗に行って計測・カウンセリングしながらつくる「オーダーメイド枕」も検討してみてはいかがでしょうか。

計測・カウンセリングしながら作る枕「オーダーメイド枕」は独自でオリジナルでやっているお店、寝具販売店でメーカーが開発したものを販売店が計測・カウンセリングするお店、枕メーカーが独自でやっているものなど色々あります。

「計測方法」「まくらの形」「中素材」などお店によって違いますが、その人の体系にあった枕をカウンセリングしながら作ってくれます。